「ストレングス・ファインダー」コーチング体験記① 仕事がうまくいかないとき、具体的な解決策を知る
「ストレングス・ファインダー」の結果を、どうやって仕事につなげていくのか?
それを知りたくて、Gallup認定ストレングスコーチから、コーチングを受けました。
今回は、コーチングを受けた理由と、コーチングで見いだした具体的な解決策について、お伝えします。
コーチングを受けた理由
私は、心理カウンセラーとして仕事をする中で、うまくいかないことがありました。
特に、スクールカウンセラーをしていると、苦手なことが多い……。
- 雑談が苦手で、勤務校の先生たちと上手に関係が築けない。
- 失言や判断ミスをしてしまう。
まあ、人間ですから、完璧に仕事をこなせるということは、あり得ません。
うまくいかないことは、それなりに反省しながら、努力をすれば何とかなるだろう。
そんな風に考え、前向きに頑張りました。
ところが、グループでおこなう事例検討会では、ダメ出しの嵐。
高いクオリティを求められる職場(学校)では、同僚から、「スクールカウンセラーには向かないから、やめてほしい」とさえ言われる。
能力を開発したら改善するかもしれないと思い、ビジネス系のセミナーに参加しても、大きな変化は見られない。
そうこうするうちに、仕事をソツなくこなせない根本に、発達凸凹(生まれつき、得意なことと苦手なことの差が大きい状態)があると気づきます。
残念ながら、発達凸凹は、生まれつきもっている特徴なので、生涯、なくなることはありません。
心理カウンセラーを辞めたほうがいいかもしれない、とまで思い悩みました。
ただ、心軽やかな日々を送りたいと願って、ハコミセラピーのグループワークに参加したところ、思いがけなく、仕事にいい影響が現れました。
自分らしさを取り戻していくうちに、長年、指導を受けていた先生から、「最近、まともになってきたなあ」と言われるほど、へんてこなミスが減ったのです。
「私はこのままでもいいんだ」と思えるようになると、仕事上の失敗は、以前より減っていく。
でも、クライエント(相談者)のために、もっとスキルアップしたい。
だとすると、発達凸凹の私は、やみくもに努力をしても、ムダかもしれない。
まずは、自分の「得意なところ」を知って、「苦手をカバー」するのが近道だ。
そう考えた私は、「ストレングス・ファインダー」のテストを受けました。
「ストレングス・ファインダー」は、アメリカ最大の調査会社ギャラップ社(GALLUP)が開発した、「才能診断」ツールです。
「ストレングス・ファインダー」のテストを受けた結果、34の資質が順番に表示され、納得の結果。
そして、さらに、自分の強みを活かす方法が知りたいと考え、コーチングを受けるにいたったのです。
「そもそも、ストレングス・ファインダーって何?」というあなたは、こちらの記事をどうぞ。
コーチングで見いだした具体的な解決策
私の「ストレングス・ファインダー」の結果は、上の写真の通り。
コーチングでは、主に、スクールカウンセラーとして働くなかで悩んでいることについて相談しました。
コーチングの進め方は、
①どんな資質が苦手なことを生み出しているのか、自分なりに探っていく。
自分で探るとはいっても、コーチが導くというか、引き出してくれる感じです。
②上位にある資質で苦手をカバーするやり方を、コーチと一緒に検討する。
職場での人間関係の築き方について
〇悩み
- スクールカウンセラーとして、勤務校の先生たちと関係を作る際、雑談を通して親しくなるよう言われている。
- でも、雑談が苦手なので、ギクシャクしてしまって、なかなか関係を築くことができない。
〇苦手を生み出している資質
- 「自我」(8番目):評価されたい気持ちが強く、自意識過剰になってしまう(上位の資質が裏目に出ている)。
- 「社交性」(30番目): 知らない人と出あい、自分の味方にすることが、苦手。
- 「包含」(34番目):たくさんの人を受け入れ、輪を作っていくことが、苦手。
〇上位の資質を活かす
- 「親密性」(10番目):誠実で意義のある1対1の人間関係を作ることが、得意。
- 「収集心」(5番目):情報を集め、提供することが得意。
〇具体的な解決策
- 担任の先生に、学級運営で困っていることなどを、聞いて回る。
- 担任の先生が必要としている情報を集めて提供することで、関係を作っていく。
〇実践した結果
- 担任の先生に、困っていることを聞くと、いろいろ話してくれる。
- それだけでも、関係を作ることに役立った。
- 授業観察、心理カウンセリングで集めた情報を担任の先生に提供することで、さらに関係を築くことができた。
失言や判断ミスについて
〇悩み
- 失言や判断ミスをしてしまう。
- 特に、担任の先生たちに情報をフィードバックする際に、失言や判断ミスが多い。
〇苦手を生み出している資質
- 「自我」(8番目):評価されたい気持ちが強く、りきんでしまう(上位の資質が裏目に出ている)。
- 「達成欲」(6番目):考える前に、動き出してしまう(上位の資質が裏目に出ている)。
- 「慎重さ」(29番目):細心の注意をはらって、選択することが、苦手。
〇上位の資質を活かす
- 「内省」(2番目):一人でじっくりと考えることが、得意。
- 「収集心」(5番目):情報を集め、提供することが得意。
〇具体的な解決策
- すぐに判断しなくても済むものは、必要な情報を集め、一人でじっくり考える時間をもつ。
〇実践した結果
- その場で、すぐ判断しなければいけないときには、やっぱり、ちょこっとミスをしてしまう…。
- でも、後から、別な考えが出てきたときに、改めて伝えると、それで何とかなることがあった。
今回は、「ストレングス・ファインダー」コーチング体験記①として、コーチングを受けた理由と、コーチングで見いだした具体的な解決策について、お伝えしました。
「発達凸凹」対応のキホン、自分の「強み」を活かして苦手をカバーするというやり方を、再確認した感じです。
長くなってしまったので、実感した成果などについては、「ストレングス・ファインダー」コーチング体験記②に続きます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。