日々を快適に過ごすために大切な3つのルール
とある心理療法のセミナーで教えてもらった「3つのルール」。
これを実践していくと、親子関係、夫婦関係、嫁姑の関係、人との関わり、仕事、勉強などなど、うまくいくことが増えていき、日々を快適に過ごすことができます。
あなたも、ぜひ、試してみてください!
3つのルールとは
日々を快適に過ごすために大切な「3つのルール」。
とってもシンプルです。
①うまくいっていることは、そのまま続ける。
②うまくいかないことは、すぐにやめる。
③うまくいかないときは、まったく違う別な方法を試す。
この「3つのルール」を継続していけば、うまくいかないことが減っていき、うまくいっていることが増えていきます。
2002年頃、ブリーフ・セラピーの研修会に参加した際に、私は、「3つのルール」を知りました。
「シンプルだけど、役に立つルールだ」と思い、私は重宝しています。
注目するのは「行動」「結果」「目的」
3つのルールを実践するときに、注目するのは、「行動」、「結果」、「目的」です。
注目するポイントや手順は、以下の通り。
①自分がおこなっている「行動」を、客観的にピックアップする。
②「行動」によって起こった「結果」を、客観的に見る。
③「目的(目指すところ)」を明確にする。
④「目的」に照らし合わせて、「結果」を、“うまくいった”、“うまくいかなかった”、と判定する。
⑤“うまくいかなかった”、と判定した場合は、別な方法、つまり、取るべき「行動」をいくつも考える。
例えば、
ソファに寝転んでテレビを見ている子どもに、宿題をやってほしいと思った、親の場合。
①行動をピックアップ
- 宿題や勉強がいかに大切であるかを、子どもにこんこんと説いて聞かせた。
- 所要時間は5分。
- 声は大きく、口調もきつかった。
- ソファの横に立ち、子どもを見おろす姿勢をとった。
②結果を見る
- 子どもは「うるさい」と言い、自分の部屋でゲームを始めた。
- 宿題は、寝る前の時間に、慌ててやった。
③目的を明確にする
- 「ゆとりをもって宿題をやらせたい」が、目的。
④目的に照らし合わせて結果を判定
- 「うまくいかなかった」と判定。
⑤別な方法を考える
- 声かけは、1回10秒以内にする。
- 穏やかな口調で話しかける。
- 子どもに声をかけるときは、子どもの目線に合わせる。
- 子どもが宿題をする時間を、事前に親子で話し合って決めておく。
- 宿題をしたらポイントを獲得し、ポイントをためたら、ごほうびをゲットできる仕組みを作る、など。
また、別な「目的」を設定する、という方法もあります。
例えば、「ゆとりをもって宿題をやらせたい」という目的ではなく、別な目的を設定する。
- “宿題をやらせる=親の指示を通す”ために、「親子の信頼関係を築く」ことを目指す。
- 「とりあえず宿題をやり終えれば、それでよし」とする、など。
実践が難しいときの注意点
「3つのルール」はシンプルなのですが、実践が難しい場合もあります。
ずばり、「何かにとらわれて、視野がせまくなっている」ときは、「3つのルール」をうまく使えません。
・うまくいくのが当たり前だと思っており、うまくいったときの「行動」を覚えていない。
・100%うまくいかなければ、うまくいったと思えない(小さな成果に気づけない)。
・自分の「行動(やり方)」が正しいと信じているので、うまくいかないときに、やめることができない。
・成功者がやってうまくいった「行動(方法)」だから、うまくいくまでやり抜こうと思ってしまう。
・「別な方法(行動)」が、思いつかない。
・「目的」の設定が適切でない(無理なことを目指している)。
3つのルールを活用するためのポイント
「3つのルール」がうまく実践できないとき、の逆をいきます。
・うまくいったときこそ、「行動(何をしたか)」を、よく覚えておく。
・小さな成果に気づく。
・うまくいかなかったら、「行動」が自分や状況に合わなかっただけと考え、すぐに手放す。
・他の人がやってうまくいった「行動(方法)」があれば、手当たり次第に試してみる。
・少し頑張れば達成できそうな「目的」を設定する。
私は、正解が1つではない事柄にたずさわるとき、「3つのルール」を実践しています。
かなり使えます。
ただ、正しいと信じている「行動」を、どうしても手放せないとき。
「手放せない」ということにも、実は、メリットがあります。
例えば、「親からの大切な教えを守って、いつか親に認めてほしいという願い(メリット)がある」、など。
「3つのルール」をうまく実践できないという出来事を、丁寧に見ていくことで、自分らしさも見えてきます。
自分の中で起きていることは全て、自分にとって正しいのです。
今回は、日々を快適に過ごすために使える「3つのルール」について、お伝えしました。
事実をシンプルに捉えていくことで、「こうすべき、ああすべき」という価値観から解き放たれる機会となりますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。