ネガティブな「感情」を扱うことは諸刃の剣
ネガティブな「感情」に寄りそうことは、ハイリスク・ハイリターン。
ネガティブな「感情」に、うまく寄りそうことができれば、気持ちが驚くほどに整います。
一方、荒れ狂う「感情」を扱いきれない場合は、とても苦しくなります。
まさに、諸刃の剣。
今回は、ネガティブな「感情」を扱うときの注意点と対処法を、お伝えします。
「考え」が邪魔をする
ネガティブな「感情」が起こったときに、その「感情」を否定するような「考え」が現れる。
そんなときに、一人でネガティブな「感情」を扱うことは、要注意です。
たとえば、こんな「考え」が浮かぶ、とか。
- 悲しいなんて思うのは、弱い証拠だ。
- 自分の気持ちを、自力で解消できないなんて、情けない。
- 悲しいなんて思ってるひまがあったら、別なことをしたらいい。
- ほかの人は、もっと速く気持ちを切りかえているのに…。
- 周りを心配させるから、悲しい顔をしてはいけない。
「考え」が、ネガティブな「感情」を刺激し、よけいにイライラします。
ネガティブな「感情」に寄りそおうとしても、「考え」が邪魔するので、うまくいきません。
「考え」が出てくるあなたは、まず、考え方を整える、頭の中を静かにする、「考え方」のバランスを整える、といった方法を実践しましょう。
「考え」は、「考える脳(大脳新皮質)」で生まれ、「感情」は、「感じる脳(大脳辺縁系)」で生まれます。
「感情」のほうが、本能に近いので、扱うのが大変。https://www.jibun-ikiru.com/chant/
でも、「考え」は、工夫をすれば、「感情」よりは、関わりやすいのです。
※以下の記事も、参考にしてくださいね。
「感情」が強すぎる
激しい「感情」が、心の中で渦を巻いている場合、一人で「感情」を扱うことは、危険です。
激しい「感情」を扱うのは、野生の動物を飼いならすことと、同じです。
私の場合は、野生の猛獣でしたので、自分の「感情」には、ずいぶんと振り回されました。
野生の猛獣のような、強すぎる「感情」を扱うことに、慣れていない場合。
一人で「感情」に寄りそうことは、要注意です。
ネガティブな「感情」が、強すぎる場合。
ネガティブな「感情」に寄りそうのではなく、考え方を整える、頭の中を静かにする、「考え方」のバランスを整える、といった方法を、地道に実践しましょう。
それだけでも、随分と、気持ちが整っていきます。
それに、「考え」が、自分の味方になってくれると、いざ、激しい「感情」に寄りそうときに、ずいぶんと扱いやすくなります。
激しい「感情」は、「小さいときの嘆き」から出ています。
小さなころに、傷つく体験をして、どうすることもできなかった、深い深い悲しみ。
一般的に、「トラウマ」とも言われています。
ネガティブな「感情」を一人で扱うためには、自分の中に、「味方」を増やさないといけません。
「感情」を一緒に扱ってくれる人を探す
一人でネガティブな「感情」に寄りそうのは、難しい。
でも、ネガティブな「感情」に、きちんと向き合わないと、これ以上の進歩がない。
そう思うなら、「感情」に一緒に寄りそってくれる人、がいる場所を探しましょう
心理カウンセリング、自分と同じ悩みをもつひとのグループ、など。
2015年の秋、「何かが足りない」と思っていた私は、ハコミ・セラピーのグループに参加しました。
「感情」を出してもいい場所だと分かると、私の「感情」は、噴出!
ただ、それまでに、自分の「考え方のクセ」などを把握し、「考え」を自分の味方につけていたせいか、「感情」の動きを、冷静に見ることができる私もいました。
グループのメンバーは、何度も何度も、私の「感情」に寄りそってくれました。
すると、猛獣のような「感情」は、だんだん扱われることに慣れていきます。
私も、猛獣のような「感情」の扱いかたが、だんだん分かっていきます。
そのうち、自分一人でも、「感情」に、寄りそうことができるようになりました。
寄りそうことが、一番難しいけれど、寄りそうことが、一番肝心なのが、ネガティブな「感情」。
あきらめなければ、「感情」に寄りそうことができます。
そして、気持ちを整え、自分らしく生きることができます。
まずは、今の自分がやれることから、1つずつ、始めてみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。