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大キライな夫と暮らす自分をほめてみる

2024年1月2日

「夫のことがキライ」と自覚するのに、10年もかかった私。

ところが、「夫が大キライ」と気づいたら、ツラくて、やりきれない。

そんな私でしたが、「こんなにキライな相手と一緒に暮らしてる私って、スゴイわ」って思ったら、気が楽になりました。

今回は、夫がキライだと気づくまで時間がかかったこと、気が楽になった理由などについて、考えてみました。

 

ダメ夫とひたすらガマン妻

 

私の夫は、根はいい人なのですが、お金に関しては、からきしダメ男。

 

結婚時には、数百万の借金もち。

結婚後は、新居、新車、新しい家電、そのほか、ほしいモノを買わずにはいられません。

 

私は、結婚後、1年半ほどで息子を出産。

ですが、お金の心配があったので、産後数ヶ月で、幼い息子を保育園に預け、再就職。

仕事、育児、家事をすべて一人でこなすワンオペ。

再就職して1年後には、無理がたたって、原因不明の高熱が3日も続きました。

 

それなのに、マイペースな夫は、毎日、楽しそうに過ごしている。

しかも、結婚7年目に、仕事でミスをして、会社をクビになってしまった。

「ミスはだれでもあるし、失職は仕方がない」と腹をくくる私。

 

だがしかし、クビから1年後。

ようやく内定が出た会社を「前職より年収が低い」という理由で、蹴りやがった!

信じられない!!

でも、「夫なりの考えがあるから仕方ない」と、自分の気持ちをぐっと飲みこむ私。

 

夫は、無職2年の期間を経て、ようやく再就職。

ところが、「前職みたいに残業手当がつかないから、残業しない」と、早々に帰宅。

そのせいで、半年後には契約社員に格下げ、給料は半減!!

私が、泣きながら、「会社の方針に従って」とお願いしても、聞き入れません。

 

もともと、「やっぱり私は要らない子」という「ビリーフ(信じ込み)」がある私。

「ビリーフ(信じ込み)」とは、幼少期に作り出された考え方のパターンです。

 

夫の言動に、「やっぱり、私は、金づる&家政婦に過ぎないんだ」と絶望します。

そして、「私は、ひどい仕打ちを受けても当然のクズ人間」という考えも浮かび、絶望を飲み込みました。

 

ダメ夫とひたすらガマン妻の構図です。

そして、ガマン妻は、思いをため込んだ末に爆発し、激しい夫婦喧嘩を繰り広げてしまいます。

 

夫を嫌っても良いのだと気づき、新たな行動に出る

 

夫が、再就職した会社で契約社員に格下げになり、1年が過ぎた頃。

私は、「ハコミセラピーのBeingコース」に参加して、半年が経っていました。

「ハコミセラピー」とは、「マインドフルネス」をベースに、心と身体の両方に働きかけるセラピーです。
「マインドフルネス」とは、ゆっくりと深呼吸をして、目をつぶり、「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていくことです。
※「ハコミセラピー」Beingコースとは、「ハコミセラピー」の手法を使って、自分の中で起こる体験を重視し、自分の在り方を見つめるコースです。

 

「ハコミセラピーのBeingコース」に参加するうちに、ちょっとずつ自分で自分を認められるようになってきた私。

夫に対する気持ちが激変します。

 

夫のことが、大キライ!

こんな状況、もうガマンしたくない!

私の人生を私らしく生きていきたい!

 

夫を嫌っても良いということに、遅ればせながら、気づいたのです。

結婚して、既に10年が過ぎようとしていました。

 

夫を嫌っても良いと思ったら、不思議と頭の中がスッキリしてきます。

 

前職より年収が低いという理由で、夫は内定が出た会社を蹴った。

しかし、残業をしないことで契約社員に格下げとなり、前職より年収が低いことに甘んじている。

前職と同じ年収にこだわるなら、言動を一致させないとおかしい。

言動が一致しない人間を、私は信用できないし、一緒に暮らしたくない。

 

私は、自分が考えたことを夫に伝えました。

夫は、ぐうの音も出ない感じ。

 

それで、私は、夫に離婚を提案し、条件を提示しました。

1年以内に、夫が求めている年収を得なければ、離婚。

ただし、年収を得るために、犯罪行為以外は、何をしてもOK。

 

本当は、すぐにでも離婚したかったのですが、それができないんですよね。

「義理人情」の精神が、私の長所でもあり、自分の首を絞めるものでもあります。

とはいえ、私は、離婚後の生活をどうするかについて、ウキウキしながら準備を始めました。

 

ところが、離婚を提案した半年後。

夫は、起死回生の一発逆転満塁ホームランを放ち、別の会社に転職が決まりました。

 

大キライな夫と暮らす自分を手放しでほめる

 

「ハコミセラピーのBeingコース」に、引き続き参加していた私。

自分自身への理解が進んで、人間としての幅が広がったら、夫を受け入れて、幸せに暮らせるかもしれない。

そんな風に期待していました。

 

ところが、「そのままの自分でもいい」と思えるようになればなるほど、夫がキライだという気持ちが増幅していったのです。

夫の顔を見るだけで、声を聞くだけで、不快な思いが全身を駆け巡り、やりきれなくなりました。

 

自分を大切にできるようになると、自分の「感情」も重んじるようになる

夫に対する怒りも重んじられ、全開になっていく

これまで、よっぽど、自分の気持ちをないがしろにして、ガマンしていたのですね。

 

一方で、「夫は、言動を一致させるため、別の職場へ転職し、義理を果たした」という考えが頭をよぎる。

その考えと、夫が大キライという気持ちの間で、葛藤する日々。

 

夫が帰宅する前にとっとと寝てしまったり、週末は研修会に出かけて顔を合わせないようにしたり。

すれ違い作戦を実行して、何とか数年をしのぎました。

とはいえ、うっかり顔を合わせると、大喧嘩に発展してしまう。

 

そして、とうとう、ツライ状況に耐えかねるときがやってきます。

夫に「あなたのことが嫌いすぎて、ガマンができない」と伝え、離婚してほしいと懇願しました。

でも、夫は、「俺は約束を果たした」と胸を張り、どうしても離婚に応じてくれません。

 

そこで、第三者に入ってもらおうと考え、二人でカップルセラピーを受けました。

何冊も著書を出している、有能なセラピストのカップルセラピー。

なのに、夫は、「こんなセラピーを受けても、意味がない。お金がもったいない」と言い、ラチが明かない。

 

そんな折、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、緊急事態宣言が出されてしまった!

夫が在宅勤務。

私は仕事が休み。

息子も休校。

 

みんなが家におり、ギスギスするかと思ったら。

意外と気持ちが楽!!

 

なぜかというと。

大キライなヤツのために、ご飯を作って、掃除をして、洗濯をして、稼いでもいる自分を、改めて振り返ったら。

自分を手放しでほめる気持ちになったからです。

 

死ぬほどキライな夫と暮らしてる私って、エライ!

義理と人情で、夫と暮らしている私って、カッコイイ!

こんなにもたくましく生きている私って、スゴイ!

 

そのことを夫に伝えたら、「ナオミは、どこか、男らしいところがあるからなあ」と納得されました。

まあ、正直に伝える私も、どうかとは思いますけどね。

 

大キライな夫と暮らせるようになった理由

 

今現在も、義理と人情で、夫と暮らしている私。

どうして、大キライな夫と暮らしても、平気になったのでしょう。

 

自分で自分を受け入れられるようになったからです。

 

自分に対して、「やっぱり私は要らない子」という見方をしていると。

夫の言動を目の当たりにして、「金づる&家政婦」として、良いように使われている自分が情けなくなる。

傷ついた思いを夫に伝える資格がないと思い込み、自分の思いを飲み込んでしまう。

やりきれないときに、夫と話をするけれど、号泣しながらだと、夫には何も伝わらない。

私は、出口のないネガティブ・スパイラルに飲み込まれていく。

 

一方、「自分で自分にOKが出せるようになる」と。

自分の在り様に目がいくようになり、健気に頑張っている自分が見えてくる。

自分の気持ちを感じても良いし、伝えても良いと思えるようになる。

夫にも、わりと冷静に自分の気持ちを伝えることができるようになる。

夫も、私の気持ちを知ることとなり、良い循環が生まれていく。

 

夫も、息子も、私の様子を見て、「なんだか、最近、変わってきたよね」と言います。

世間体をものすご~く気にする夫が、今回のネタをブログに書くことを許可してくれました。

何かが起きています。

 

 

あなたがツライ状況にいるのなら、逆境に負けずにたくましく頑張っている自分自身に、「頑張ってるね。スゴイじゃない」と声をかけてあげてください。

同じ境遇の親友に声をかけるような感じで。

何かが起きるかもしれませんよ。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

※夫婦関係に影響している様々な「ビリーフ(信じ込み)」について考えてみた記事は、こちら。

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