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「一人ぼっち」な自分をチヤホヤしてみたら楽になった

2024年7月8日

「居場所がない」という感覚を探っていくと、「一人ぼっちな私」がいました。

「一人ぼっちな私」との対話を経て、「自分をチヤホヤする」という、謙虚さに欠けるバカみたいな方法で、気持ちが楽に!

そして、「私が私を認めていないから、一人ぼっちになっているんだ」と気づいたことについても、お伝えします。

 

「居場所がない」と感じる「一人ぼっちな私」

 

居場所が用意されていても、けがれた存在である私には、その場にいる資格がない。

 

「居場所がない」と感じるのは、私が、そう思い込んでいたからでした。

 

そして、「居場所がない」という感覚を探っていくと。

ふと、高校生のころの思い出がよみがえってきました。

母が、朝寝坊をくり返す私に腹を立て、私を怒鳴りつけた、という場面。

 

ナオミの弟(1歳年下)は、ちゃんと早起きするのに、ナオミは朝寝坊ばかり。

ナオミの妹(9歳年下)だって、ナオミほど、ぐうたらじゃない。

ナオミの弟や妹は、ちゃんと結婚するだろうけど、ナオミみたいにぐうたらな人間は、結婚できるはずがない。

ナオミは、誰からも相手にされずに、孤独死するのよ。

 

母は、私の将来を心配し、私を鼓舞したかったのでしょう。

ですが、幼いころから、出来の良い弟と比較され、ダメ出しばかりを受けてきた私は、「やっぱり、私はダメな人間なんだな」と思うばかり。

 

高校生のころに感じた悲しい気持ちが胸に広がります。

 

家にも、学校にも、私の居場所はない。

この世にポツンと一人ぼっち。

 

おやおや、この「一人ぼっち」な感じは、幼いころから馴染みがある感覚ではありませんか。

「居場所がない」と感じることの根底に、「一人ぼっち」な感覚があったことに気づきました。

 

※「居場所がない」のは、自分の思い込みであったことに気づいた過程については、こちら。

 

「一人ぼっち」だった「内なる子ども」の願い

 

「一人ぼっち」な感覚を抱いている存在に話を聞いてみよう。

 

私は、私の心の中にいる存在を「7人のキャラクター」として認識しており、自己理解とセルフケアに役立てています。

実は、ひとり一人が何歳ぐらいか、どんな性格や役割があるかに思いをはせながら、ビジュアル化し、名前をつけているのですよ。

なので、「一人ぼっち」を感じている心の中のキャラクターと、話をしてみようと思い立ったのです。

 

「一人ぼっち」という感覚をじっくり感じていくと、私の中の傷ついた子ども(内なる子ども=インナーチャイルド)から発せられている印象。

この3~4歳ぐらいの女の子に、私は「きいちゃん」と名前をつけています。

その「きいちゃん」と対話をしてみることにしました。

 

対話をするときは、ゆっくりと深呼吸をしながら、目をつぶり、今自分に起きていることに意識を向ける「マインドフルネス」の状態になります。

そして、「一人ぼっち」で悲しんでいる「きいちゃん」の存在に意識を向け、声をかけていくのです。

 

きいちゃん、一人ぼっちな感じがしているんだね。

一人ぼっちは、寂しいし、悲しいよね。

きいちゃんは、一人で頑張ってきたんだね。

 

そんな風に声をかけていくと、「きいちゃん」の悲しみが増幅し、胸が苦しくなります。

でも、「きいちゃん」の気持ちに共感していくうちに、悲しみがおさまっていき、落ち着いていきました。

 

すると、「きいちゃん」が、自分の願いをポツリとつぶやきます。

 

みんなにチヤホヤしてほしい。

 

「みんな」と言ってはいますが、「きいちゃん」が一番チヤホヤしてもらいたい人は、私の母。

母に認められ、可愛がられ、愛されたかったのです。

とはいえ、その願いがかなうことがなかったため、チヤホヤしてもらいたい対象が「みんな」に移っていったのだなあ。

 

いずれにしても、「きいちゃん」、つまり、私の「内なる子ども」の願いが分かりました。

 

※心の内面をキャラクター化して考えていることについては、こちら。

 

自分で自分をチヤホヤしてみる

 

「きいちゃん」の願いをかなえれば、一人ぼっちな感じがやわらぐかもしれない。

 

そう思い、「きいちゃん」をチヤホヤしてみることにしました。

 

結局は、自分で自分をチヤホヤするんですから、大人からみれば、謙虚さに欠けた、バカげた方法。

でも、子どもの願いをないがしろにするのは、何だか、忍びないではありませんか。

とりあえず、「内なる子ども」を別人格のように扱い、チヤホヤしてみることにしたのです。

 

私は、またもや、「マインドフルネス」の状態になって、「きいちゃん」のビジュアルを思い描き、声をかけていきます。

具体的には、私がその日にした仕事や家事を取り上げ、「よくやったね。偉いよ」などと、褒めちぎるのです。

 

チヤホヤされて満足した「きいちゃん」が、喜んでホクホクした感じになると、面白いことが起きました。

 

私の心の中にいる、他のキャラクターたちも、「私もチヤホヤして」「僕もチヤホヤしてほしい」と、次々とやってくるのです。

 

天真爛漫な3~4歳の女の子、「なおちゃん」

敵を警戒し、闘い、任務を遂行する11~12歳の少年兵、「ソルジャーなお」

私に指示やダメ出しを行う成人女性、「タカハシさん」

私が失敗すると容赦ないダメ出しをくり出す8~9歳の女の子、「なおなお」

集めた知識や情報をもとに考えを練る10歳の男の子、「なおぞう君」

ご縁や偶然の必然を大切にする年齢性別不詳な存在、「なおさん」

 

ひとり一人を褒めちぎり、チヤホヤすると、全員がホクホクと喜んでいるのが伝わってきます。

 

すると、私自身の心も満たされていき、「一人ぼっち」な感じがやわらいでいきました。

「居場所がない」という感覚も薄くなっていき、「私が居場所だと思えば、そこが居場所」なんて、図々しい考えも広がっていきます。

 

自分で自分をチヤホヤすることで。

「一人ぼっち」「居場所がない」という感覚がやわらぎ、気分が楽になりました。

 

自分をチヤホヤすることの意義とコツ

 

自分をチヤホヤすることの意義

「自分をチヤホヤする」ことは、「自分で自分を承認する」ということ。

そして、「自分で自分を承認する」、つまり、自分自身を認め、受け入れることができれば、「一人ぼっち」の感覚がやわらぐのです。

 

裏を返せば、自分が自分自身を承認できないから、「一人ぼっち」になってしまう。

そして、「一人ぼっち」の感じを解消しようとして、周りの人たちの承認を渇望する。

でも、自分が思い描くような承認が得られないから、「一人ぼっち」の感じが強くなり、さらに周りの人たちの承認を渇望する、というネガティブスパイラルにはまっていく。

 

まるで、自分で自分の首を絞めているみたい。

 

多くの人は、幼少期に、親などの身近な大人から承認されるという体験を重ねて、自分自身を承認する感覚を育てていきます。

私は、「母から承認されなかった」という感覚が強すぎて、自分を認め、受け入れる感覚を育てることができませんでした。

 

ですが、成長とともに、自分なりに成長している部分や強みがあるはず。

私の場合は、自分の心の内面を探り、キャラクター化し、対話をするというやり方で、「自分で自分を承認する」ための方法に行きつきました。

 

自分をチヤホヤするときのコツ

私が「自分をチヤホヤする」ときに、難しかったこと、私なりに工夫したことは、次の点です。

 

気持ちの安定をはかる

気持ちが不安定で、「自分はダメな人間」という感じが強く出ているとき。

とてもじゃないけど、自分で自分をチヤホヤするなんてこと、できるはずがありません。

 

まずは、気持ちの安定をはかることが先決です。

 

気持ちが不安定なときに、私が取る方法は。

①「慈悲の瞑想」を唱える

②今している動作に意識を向ける(マインドフルネスの状態になる)

③四の五の言わずに寝る

 

心の安定が得られている状態のときに、自分をチヤホヤしています。

 

※「慈悲の瞑想」については、こちら。

 

※今している動作に意識を向け、「マインドフルネス」の状態になるための方法については、こちら。

 

「内なる子ども」をチヤホヤする

「自分をチヤホヤする」を、「等身大の大人の自分」で実践することには、かなりの困難がともないます。

 

私の場合、私にダメ出しをする部分(タカハシさん、なおなお)が、私のことをクソミソにけなしてくるんですよ。

 

こんないい年の大人になって、自分で自分をチヤホヤするなんて、バカじゃないの!

謙虚さも、品格も、あったもんじゃない!

恥を知れ!

 

そのため、「自分の中にいる幼い子どもに声をかける」という設定にすると。

私にダメ出しをする部分も、「小さな子には、優しくしなくちゃだよね」と同意してくれます。

 

「等身大の大人の自分」をチヤホヤするのではなく、「内なる子ども」をチヤホヤすると、取り組みやすくなります。

 

 

今回、書かせていただいたことは、私なりのやり方なので、全ての人にフィットするかどうかは、微妙です。

ですが、「こんなやり方もあるんだな」と思っていただき、自分なりのやり方を見つける糸口にしていただければ、何よりです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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