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職場で「いじめ」のターゲットになったとき① 取り組むための姿勢を定める

2023年8月19日

ある職場で、「いじめ」のターゲットになりました。

自力でしのぎ、2~3年でおさまったのですが、なかなかハードな体験でした

「転んでも、ただでは起きない」精神で、奮い立ち、職場で起こった「いじめ」を観察、分析した私。

そこで気づいたこと、考えたことがありました。

 

「いじめ」の状況を把握し、自分の認識を確認する

 

私は、小さいころから、ちょっと風変わりなタイプ。

でも、小中高、大学、民間企業でも、「いじめ」のターゲットになることはありませんでした。

ところが、心理カウンセリング業界で働くようになってから、生まれて初めて、ある職場で「いじめ」のターゲットに!

 

「いじめ」の状況を把握する

まずは、「いじめ」なのか、私が気にし過ぎているだけなのか、「いじめ」の状況を観察し、把握することにしました。

半年ほどの間、観察した結果、以下のようなパターンがあることが分かってきました。

 

「いじめ」の程度

  • 会議の場で、私だけ、しんらつなダメ出しをされる。
  • 一緒に仕事をすると、いかに仕事ができていないかを、指摘され続ける。
  • 私の欠点を大声で言われ、それを聞いた周りの人が笑う。
  • 複数名で、私のほうをチラチラ見ながら、ひそひそ話をしては、クスクス笑う。
  • 私のデスク横の壁に、私への誹謗中傷を書いた紙をはられる。

1つ1つは、小さなことですが、毎日、毎回だと、さすがに、こたえます。

 

「いじめ」に関わる人間

  • 首謀者:「いじめ」を先導するのは、2人。
  • 私より先に入職した人たちは、「いじめ」を先導する2人を、先輩として立てている。
  • 首謀者の2人は、職場の責任者やベテランの職員と仲が良い。
  • 観衆:「いじめ」を先導する2人と親しい人たちは、一緒に「いじめ」に加わる。
  • 傍観者:それ以外の人たちは、「いじめ」を見て見ぬふりをする。
  • 私と同期入社の2人だけは、「いじめ」に関わっていない。

 

20人ほどいる職員のうち、「いじめ」に関わる人間が、「首謀者」「観衆」「傍観者」に分かれていることが分かりました。

そして、「首謀者」が、職場内で力をもっている。

一方、「いじめ」に関わりのない人もいることに気づきました。

 

「いじめ」についての自分の認識を確認する

「いじめ」が始まって、半年間。

「私の仕事ぶりが悪いから、しかたがない」という思いもあったので、じっと耐えてみました。

 

ですが、「いじめ」の状況が把握できてくると、「私の仕事ぶりが悪いとしても、度が過ぎている」と思うようになってきます。

私の認識が間違っているか、確認してみたい。

そこで、「いじめ」には関わっていないと思われた同期入社の2人に、話をしてみようと考えました。

 

とはいえ、「あなたの考えすぎじゃない」と一蹴されて、おしまいだったら、どうしよう。

「いじめ」を受けているだけでもツライのに、だれにも分かってもらえない状況が加わったら、ツラすぎる。

悩みに悩んだ末、勇気を出して、同期入社の2人に対して、「いじめ」の話をしてみました。

 

同期入社の2人とも、私が受けていた被害のすべては、知りませんでした。

しかし、「いじめ」を先導する2人の言動には、疑問を感じており、「職場の雰囲気が悪い」と思っていたとのこと。

私の話を聞いて、「あの人たちなら、やりかねない」と、言ってくれました。

同期入社の2人が味方になってくれたことで、「私の認識が大きくずれている訳ではない」と安心しました。

 

職場に味方がいなかったら

私の場合は、同期入社の2人がいたため、自分らしく頑張るための足がかりができました。

けれど、だれも味方になってくれない職場だったら……。

考えるだけで、ゾッとします。

 

でも、そうだなあ。

だれも味方がいなかったら。

 

私だったら、いじめられて終わるのが悔しいので、「いじめ」の記録をつけます。

私自身、底意地が悪いのか、執念深いのか。

 

「いじめ」の記録には、以下のようなことを記載します。

  • いつ(日時)
  • どこで(場所)
  • だれに(加害者)
  • 何をされたか(加害者の行動)
  • 周りで見ていた人がいたか(傍観者の有無)

など、詳細に。

 

書き記した記録は、第三者に相談するとき、場合によっては、裁判を起こす際の「証拠」になる!

それに、記録を重ねていくと、同じようなパターンが見つかり、「いじめ」の傾向が見えてきます。

 

また、「嫌なことばかりに注目していたけれど、そんなにしょっちゅではなかった」と気づくかもしれません。

書くことで自分を客観的に見ることができるようになり、自分の認識を確認すること役立ちます。

 

いずれにしても、「いじめ」の状況を把握すること、自分の認識を確認することが、最初のスタートになります。

 

自分以外の力を借りるか、自力で頑張るか

 

「いじめ」の解決に向けて、「自分以外の力を借りる」「自力で頑張る」というアプローチがあります。

どちらのアプローチをとるか、定めていきます。

 

「自分以外の力を借りる」場合に、頼りになりそうなところ。
①職場内のサポート:職場の上司、職場のハラスメント相談窓口など。
②職場外の専門機関:警察、労働局、弁護士、相談機関など。
③医療機関:心身の不調が「いじめ」によるものだという、診断書を書いてもらう。

 

私の場合は、まず、職場の上司(直属の上司)に相談しました。

すると、「それは、つらかったね」と、共感してくれました。

ですが、「やった人たちも、悪い人じゃない。良いところを見てあげて」と言われて……。

「いじめ」を先導する2人と、直属の上司は、互いに信頼関係にあり、ここからの解決は望めない、と判断しました。

 

「いじめ」などに関するハラスメント相談窓口は、勤めている職場には、ありませんでした。

また、私の被害の状況から見て、外部の専門機関に相談しても、対応してもらえないレベル。

心身に大きな不調が出ている訳でもないので、医療機関を受診しても診断書は出ないだろう、と判断しました。

 

そこで、私は、「自力で頑張る」というアプローチをとることに決めました。

ですが、被害の状況がはなはだしい場合心身に不調がでている場合は、外部機関へ相談することが先決です。

 

自力で頑張るために、基本方針を定める

 

「自力で頑張る」というアプローチをとるにあたって、私は、次の基本方針を定めました。

自分の心を支え、自分らしく力を発揮するために

 

「いじめ」のターゲットになることで、学べることがある

心理カウンセリング業務では、「いじめ」を受けて傷つき、不登校になった子どもたちの相談を受けることがあります。

自分自身の「いじめ」体験から、「いじめ」のメカニズム、被害者の心境、対処法を知って、今後の仕事に役立てる、と決めました。

もしかしたら、勝手な意味づけかもしれません。

ですが、自分の行動「意味」をもたせ、「目的」をもつことは、心の支えとなりました。

 

「いじめ」を先導する人たちより先に、職場を辞めない

ほとんど、意地に近いのですが、「いじめ」がなくなるまで、ねばり強く頑張ろうという誓い。

「いじめ」を先導する人たちより先に、職場を辞めない、と誓ったことも、心の支えとなりました。

 

ただし、「逃げるが勝ち」という場合もあります。

私は、同期入社の2人が、私の味方になってくれたため、闘えたところがあります。

「味方がいない」、「心身の不調がひどい」、というときは、自分を守るために、受ける必要のない攻撃からは離れるほうが得策です

 

 

職場でのいじめに取り組むための姿勢を定めたら、次は対応を重ねていきます。

私の場合、職場内に協力者が得られたこともあって、いじめを回避するための作戦を1つ1つ実行していきました。

 

※いじめに対応し、いじめを回避した記事は、こちら。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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