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悩みを簡単に消せない裏に、大切な思いがひそんでいた

2024年3月13日

「一瞬で悩みがなくなる」という、素晴らしく良くできた方法を試したところ、残念なことに具合が悪くなりました。

他の人にとっては素晴らしい方法が、なぜ私には合わなかったのか。

ガッカリしながら考えてみた結果、私の大切な思いがひそんでいたことに気づきました。

 

「悩みを一瞬で消す方法」は実によくできていた

 

スピリチュアル系のセラピストの方が開発された「悩みを一瞬で消す方法」

技術を習得すれば、自分自身で、悩みを消すことができます。

 

知り合いから「この方法はすごいよ!」と勧められ、私は早速、「悩みを一瞬で消す方法」の講座を受講しました。

受講して感激したのは、「悩みを一瞬で消す方法」が、心理学的な観点から見ても、実に良くできていること。

心理カウンセリングや心理療法をおこなうにあたって、効果があるだろうと思われる要素が、見事に組み込まれているのです。

 

何より、私が、一番感銘を受けたのは、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」「手放す方法

まず、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」を、イメージ化し、擬人化し、対話をします。

ちょっと恨みごとを言ってみたり、そばにいてくれたことを感謝したり。

 

そして、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」を、もともといた場所、ここでは、宇宙の源へ返します。

「ビリーフ(信じ込み)」や「ネガティブな感情」を、「悪者」「捨て去るもの」としていない。

その姿勢に、とても共感したのです。

 

ちなみに、「ビリーフ(信じ込み)」というのは、幼い頃から、ずっと信じ込んでいる考えのこと。

たとえば、「なんでも完璧にこなさなければいけない」とか、「常に笑顔でいなければいけない」とか。

こうした「ビリーフ(信じ込み)」が、じわじわと自分の首を絞めていき、苦しくなっていくのです。

 

手放そうとしたら、どんどん具合が悪くなった

 

「悩みを一瞬で消す方法」に、いたく感動した私は、帰宅後、早速、実践します。

これで、やっと、心穏やかな日々が送れる!!

ウキウキが止まりません。

 

私の実践は、以下の通り。

  • ノートに、「嫌な出来事」「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」を書き出す。
  • 「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」を、手のひらにのせ、そこに在るものとしてイメージしてから、じっくり対話をする。
  • 「ネガティブな感情」は、対話をしながら、味わう。
  • 「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」に感謝を伝え、別れを告げる。
  • 身体のアクションを使って、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」を、宇宙の源へ返す。

 

実践するにあたって、引っかかるところはありませんでした。

自分の「ビリーフ(信じ込み)」も、「ネガティブな感情」も、以前から、ある程度、把握していたからです。

 

心穏やかな日が訪れることを夢見て、毎日、せっせと実践を重ねました。

 

ところが!!

日に日に、具合が悪くなっていくのです!!

 

身を切られるような、苦しさ、つらさが、胸いっぱいに広がります。

実践を重ねるほど、情緒不安定に。

家事や仕事にも、さしさわるほどになっていきました。

 

結局、2週間ほどして、「悩みを一瞬で消す方法」を実践することは、やめました。

もう、ガッカリ(涙)。

 

実践をやめると、苦しさ、つらさは、軽減していきます。

それでも、私は、納得がいきません。

 

あんなに素晴らしく良くできた方法が、なぜ、私には合わないの!?

とことんダメな人間は、何をやっても、ダメなの!?

 

心の中に嫌な気分が広がります。

 

「手放せない」ことの裏にひそんでいた大切な思い

 

「ネガティブな感情」「ビリーフ(信じ込み)」「手放す」ことが、できなかった私。

そこで、「手放さない(手放せない)」のはどうしてなのか、考えてみました。

 

「ビリーフ(信じ込み)」にひそむ大切な思い

私には、「やっぱり私は要らない子」という、自分を否定する「ビリーフ(信じ込み)」があります。

その「ビリーフ(信じ込み)」があるがゆえに、苦しい思いをしているのは、明白。

 

でも、手放そうとすると、余計に苦しくなるということは、プラスの要素がひそんでいるに違いありません。

そこで、プラスの要素がないか、考えてみました。

 

私の「ビリーフ(信じ込み)」の関するプラスの要素は、以下の通り。

母に対する私の思いがひそんでいました。

  • 幼少期、母に理不尽な対応を受けても、母が大好きだったから、「私が悪い」ということにして、理不尽な状況を理解しようとした。
    ⇒母を悪者にせず、状況を理解するために、「大切な考え」だった。
  • 「やっぱり私は要らない子」の裏には、「必要な子になれば、愛される」という考えがある。
    「母から愛される人物になる!」
    いう切望を実現するために、「私は要らない子だから、もっと頑張らないと!」と考えて奮起する

 

「ネガティブな感情」にひそむ大切な思い

「ネガティブな感情」は、私の場合、自分を否定することで生まれる、悲しみ、傷つき、といった感情です。

そうした感情でいっぱいになると、私は、地獄の業火で焼き尽くされるようなツラさを味わいます。

 

でも、手放そうとすると、余計に苦しくなるということは、プラスの要素がひそんでいるはず。

そこで、プラスの要素がないか、考えてみました。

 

私の「ネガティブな感情」に関するプラスの要素は、以下の通り。

こちらにも、母に対する私の思いがひそんでいました。

  • 「ネガティブな感情」に打ちひしがれて、幼い私が弱っていると、母が優しくしてくれた。
    の愛を得たい」という願いのもと、「ネガティブな感情」にひたる。
  • 「ネガティブな感情」で自分を罰することで、自分を奮い立たせ、自分を改善させようとしている。
    ⇒自分を改善することができたら、「母から愛される」
    いう希望を抱いている。

 

無理に手放すことをやめたら、逆にゆるんでいった

 

心の健康を守るために大切だと言われていること。

歪んだ認知を修正する

ビリーフ(信じ込み)を手放す

ネガティブな感情をなくす

 

でも、そうしようと思っても、そうならないことがある。

「ビリーフ(信じ込み)」にも、「ネガティブな感情」にも、私の大切な思いがひそんでいるからです。

 

「ビリーフ(信じ込み)」にも、「ネガティブな感情」も、幼い私が生き延びるため、つまり、母の愛を得るために、大切な考えであり、感情でした。

だから、無理に手放そうとすると、母からの愛情を得られなくなるという不安にかき立てられ、調子が悪くなったのです。

 

大人の私は、手放したいと思っているけれど、私の中にいる幼い子どもは、握りしめて放せない、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」

そのため、私の中にいる幼い子どもが納得するまで、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」を手放す必要はないと思うようになりました。

 

そして、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」が、わき出てきたら、優しく話しかけることにしたのです。

 

「やっぱり私は要らない子」が出てきたね。

そう考えると、悲しくて、いたたまれない気持ちになるね。

でも、その考えや気持ちのお陰で、生き延びてこれたし、頑張ってこれた。

本当にありがとう。

 

優しく声をかけると、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」がゆるんでいきます。

「手放そう」「なくそう」「消そう」と思っていたときは、抵抗するように強くなっていったのに。

「北風と太陽」のお話みたいです。

 

悩みがうまく解消しないときは、自分の中にいる幼い子ども(インナーチャイルドと呼ばれるもの)が影響しています。

子どもは理屈では動かない。

ゆっくり寄り添いながら、幼い子どもが納得して動き出すまで、任せるしかありません。

 

 

今回は、「ビリーフ(信じ込み)」「ネガティブな感情」が、大切な役割をになっているということについて、お伝えしました。

「自分ので起こっていることは、自分にとって全て正しい」ということを痛感します。

あなたも、自分の中に起こっていることを大切に扱ってくださいね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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