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発達障害(発達凸凹)の配偶者と暮らすための基本的な対応とは

2024年11月12日

夫婦喧嘩が絶えない毎日に疲れ果てた私。

夫に発達凸凹があると腑に落ちてから、作戦を練っていきます。

今回は、発達障害(発達凸凹)がある配偶者と暮らすための基本的な対応についてお伝えします。

「発達凸凹」とは、発達障害の診断はつかないまでも、発達障害と同じような特性を持っていることを指します。

 

発達障害(発達凸凹)のある配偶者と暮らすのはツライ

 

悪人ではないし、悪気もない、私の夫。

でも、一緒に暮らすのは、とてもツライ。

 

夫の困った行動は、大きく分けると次の4つ。

①浪費と散財

②仕事の解雇と再就職の難しさ

③超マイペースなライフスタイルと家族への押しつけ

④コミュニケーションの不成立

 

夫と話し合いをしても、あり得ないほどの平行線。

私の言いたいことが全く伝わらず、私の怒りは増幅しまくり。

夫婦喧嘩が絶えないことに疲れ果て、心身ともにヘトヘト。

 

一時は離婚も考えました。

ですが、夫の強い反発と息子の反対にあらがえず、離婚をあきらめた私。

「夫には発達障害(発達凸凹)の特徴がある」ということが腑に落ちてから、夫と一緒に暮らすための作戦を練り始めました。

 

ただ、そこに至るまでには、紆余曲折があるんですよね~。

端的に言えば、私自身が自分らしく生きる糸口を見い出しから、ようやく、発達凸凹夫に向き合うことができたのです。

 

配偶者の傾向を把握する

 

夫への対策を考える前に、まず、夫の傾向を把握することにしました。

 

「発達障害(発達凸凹)」には、いくつかの分類があります。

そのため、夫が、どの分類に当てはまるかを考えてみたのです。

 

私の夫が該当するのは、以下の分類(特徴)。

自閉スペクトラム症(ASD):人と関わることがあまり得意ではないうえ、こだわりが強く、興味や行動が偏っている、という特徴

注意欠陥多動症(ADHD):注意力にばらつきがある、じっとしていられない、衝動的な言動をとる、という特徴

この2つの特徴をあわせ持っています。

 

そして、私の夫の具体的な特徴は、以下の通り。

 

私の夫の「注意欠陥・多動症(ADHD)」の特徴

  • 興味があることに次々と注意が移っていく
  • 興味がないことは端から忘れてしまう
  • 欲しいものがあるとガマンできない
  • 一方的に話をするうえ、話があちこちに飛ぶ
  • 相手の話に耳を傾けることが難しい

 

私の夫の「自閉スペクトラム症(ASD)」の特徴

  • 自分が心に決めたことがあると譲れない
  • 興味のないことには、関心を示さない
  • 自分のペースで行動し、相手に合わせることが難しい
  • 相手の気持ちを察することが難しい

 

発達凸凹夫の傾向を把握する過程で、私の中に冷静な部分が増えていきます。

 

発達障害(発達凸凹)のある人に関わる際の基本

 

発達障害(発達凸凹)のある配偶者への対応を考える前に。

「発達障害(発達凸凹)のある人に関わる際の基本的な対応」について、押さえておくと良いかもしれません。

以下に、基本的な対応について、まとめてみました。

 

気持ちや状況をハッキリと論理的に伝える

発達障害(発達凸凹)のある人は、相手の気持ちを察すること、その場の状況を把握することが苦手です。

そのため、こちらの気持ちをハッキリと伝えること、その場で起きていることを解説するといった配慮が必要になります。

 

「この程度のことなら、言わなくても分かって当然でしょう」という考えは通じません。

気持ちや状況を1つ1つ解説するように、論理的に説明しなければなりません。

 

それに、発達障害(発達凸凹)のある人は、曖昧な言い方、遠回しな言い方は、ピンときません。

言葉を字義通りに受けとめます。

 

発達障害(発達凸凹)の特徴が濃い人の場合、皮肉は通じません。

たとえば、「あなたは気楽でいいわね」と皮肉を言っても、「人間、気楽にポジティブに生きたほうが良いだろう」と、自慢げに答えることがあります。

 

そのため、「ちょっと言いすぎかな」と思うぐらい、論理的にハッキリと伝えることが肝要です。

 

してほしい行動を具体的に伝える

先ほども述べましたが、発達障害(発達凸凹)のある人は、相手の気持ちを察すること、その場の状況を把握することが苦手です。

そのため、発達障害(発達凸凹)のある人は、その場でどう行動したらいいか、分かりません。

 

日本人の場合、相手の気持ちを察し、その場の空気を読んで行動することが重んじられています。

ですが、発達障害(発達凸凹)のある人にそれを求めることは、酷です。

 

こちらから、してほしい行動を具体的に伝えると、「こうすればいいんだ」ということが分かり、発達障害(発達凸凹)のある人も安心します。

 

怒りに任せて伝えることはNG

感情的な物言い、特に、怒りに任せて伝えることは、NG。

発達障害(発達凸凹)のある人は、自身の感情をコントロールすることが苦手だからです。

 

こちらが攻撃的な物言いをすると、発達障害(発達凸凹)のある人もカーッとして、収集がつかなくなります。

 

発達障害(発達凸凹)がある人は、自身の気持ちを把握すること、気持ちを言葉にすることも苦手なので、人によっては、暴言を吐いたり、暴力を振るったりしがちです。

また、行き場のない気持ちが自分に向かって、自傷行為(自分で自分を傷つける行為)に走る人もいます。

 

カッとしたときは、その場を離れてクールダウンすることが一番です。

伝えたいことがあるときは、冷静な状態で伝えましょう。

 

口頭だけでなく、視覚情報(文字や絵など)も提示して伝える

発達障害(発達凸凹)のある人は、口頭で伝えられたことを覚えておくこと、理解することが苦手です。

一方的にガーッと言われてしまうと、頭に入らず、混乱したり、ボーッとしたり。

 

大切なことは、口頭で伝えるだけではなく、文字に書いて提示する、イラストなどを添えて説明するといった配慮をすると良いです。

 

また、相手の意図や状況の読み取りが難しい場合には、棒人間などの簡単な絵やふきだしを使って状況を説明する「コミック会話」を活用すると良いですよ。

 

相手の強みを認め、粘り強く対応する

誰にとっても、苦手なことに関して、一度言われただけで理解できること、実行できることは多くありません。

発達障害(発達凸凹)のある人なら、なおさらです。

何回も、何十回も、何百回も、繰り返して伝えること、教えることが必要です。

 

それに、発達障害(発達凸凹)のある人も、何らかの強みを有しています。

たとえば、素直で正直、打たれ強い、気持ちの切り替えが早い、論理的思考に優れている、粘り強い、ポジティブ思考、など。

 

発達障害(発達凸凹)のある人のネガティブな側面にばかりに意識を向けていると、やりきれない気持ちになります。

ポジティブな側面にも目を向け、その人ならではの強みを認めることで、こちらの気持ちも和らいでいきます。

 

 

今回は、発達障害(発達凸凹)の配偶者と暮らすための基本的な対応についてお伝えしました。

記述したものは、いずれも教科書的な対応ですので、その通りに実践するのは骨が折れます。

今後、私が悪戦苦闘しながら夫に対応していったことについて、記事を書いていきます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

※配偶者に「発達障害(発達凸凹)」があると頭では分かっていても、どうしても腹が立つという場合は、こちらの記事をどうぞ。

※「発達障害(発達凸凹)」の配偶者に共感してもらえない苦しみを抱えているという場合は、こちらの記事をどうぞ。

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