「ストレングス・ファインダー」で分かる「実行力」の領域って何?
「ストレングス・ファインダー」は、「才能診断」ツールです。
34の資質(才能のもと)のうち、あなたがもっている資質が上から順番に表示されます。
今回は、「ストレングス・ファインダー」で明らかになる4つの領域のうち、「実行力」の領域と、それに含まれる「9の資質」についてお伝えします。
「ストレングス・ファインダー」で分かる「実行力」の領域とは?
「ストレングス・ファインダー」で明らかになる34の資質は、その特徴から、大きく4つの領域(分野)に分かれています。
「実行力」の領域には、「アイディアを現実化することにたけている」という特徴をもつ資質(才能のもと)が含まれています。
「実行力」の領域に含まれる資質が、上位にある人は、物事を成し遂げることが得意。
現実を変えていくこと、日々の生活で何かを実践していくことが、自然にできてしまうんですね。
「実行力」の領域に含まれている資質
「実行力」の領域に含まれている「9の資質」について説明していきます。
「強み」となるような特徴についてお伝えする一方で、「裏目に出てしまうとき」についても、お伝えします。
何事も、「良いこと」ばかりではなく、「良いこと」もいき過ぎたり、状況とのミスマッチがあったりすると…。
裏目に出てしまい、好ましくない状態になることがあるんです。
アレンジ
たくさんの事柄や人についての情報を整理し、人や物をうまく組み合わせて、物事がうまくいくように柔軟に考え、実行していくという資質です。
オーケストラをひきいて、それぞれの楽器の良さを引き出しつつ、全体の調和を保ち、素晴らしい音楽を作り上げる指揮者のイメージですね。
一方、ルーティンワークに飽きてしまう、自分がしていることを周りにきちんと説明しないと理解してもらえないといった面もあります。
回復志向
問題を解決することに喜びを感じるという資質です。
どこに問題があるのかを探りあて、問題となっていることを取り除き、物事を回復させることが得意です。
困ったときに頼りになるというイメージですね。
一方、物事の解決が難しいときに自分の能力が不足していると考えてしまう、周りの人の手助けをしすぎてしまい、相手が成長する機会を奪ってしまうといった面もあります。
規律性
何事も秩序正しく計画するという資質です。
毎日の日課を決めて、ひとつひとつこなしていくのが好きですし、事前に立てた計画をきちんと実行していきます。
きちんとしていて、几帳面なイメージですね。
一方、周りの人たちがいい加減なやり方で物事に取り組んでいるとイライラする、計画などが急に変わると苦痛を感じるといった面もあります。
公平性
地位とは関係なく、あらゆる人々を平等に扱うことをとても大切にするという資質です。
だれか一人が特別扱いされることを望みません。
不正や不平等を嫌う、正義の人というイメージですね。
一方、予測不可能な出来事が起こると混乱する、相手の不正が許せずにトラブルになるといった面もあります。
慎重さ
決定するとき、選択をおこなうときに、細心の注意をはらうという資質です。
先の見通しを立ててリスクを洗い出し、リスクのない道を選びだす判断力に優れています。
だれかにだまされることはなく、手がたく、着実に歩んでいくイメージですね。
一方、心から相手に打ちとけることが難しい、急激な変化を強いられるとストレスを感じるといった面もあります。
信念
核となる揺るぎない価値観を持っているという資質です。
責任感と倫理感をとても大切にしていて、献身的に行動します。
文字通り、自分の信念をつらぬくというイメージですね。
一方、自分の価値観を相手に押しつけてトラブルになる、自分の価値観に合わないことにはやる気が起きないといった面もあります。
責任感
自分がやると言ったことに対して、何が何でもやり遂げようとする資質です。
正直さや忠実さを大切にし、言い訳や正当化を嫌います。
文字通り、責任感が強いというイメージですね。
一方、頼まれると断れない、一人で責任を背負い込んでしまうといった面もあります。
達成欲
何かにチャレンジして、達成することで満足感を得るという資質です。
エネルギーがどんどんわいてきて、長い時間、燃えつきることなく、やりたいこと・やるべきことに挑み続けるのです。
いつもエネルギッシュに走り続けているイメージですね。
一方、何も考えずに突っ走ってしまう、会議など退屈を感じるときにガマンできないといった面もあります。
目標志向
目標を定めると、その目標に向かって突き進みつつ、目標達成に必要な修正をおこなうという資質です。
優先順位をつけてから、その通りに行動し、効率的であることを大切にします。
目標に向かって、着実に進んでいくイメージですね。
一方、自分の仕事を優先させて周りに気を配りそびれてしまう、効率的でないことを嫌う、やるべきことや予定がはっきりしないと不快な思いをするといった面もあります。
※この記事は、以下の書籍の記述をもとに、私が勝手にまとめたものです。ご了承ください。
トム・ラス(著)、古屋博子(訳)(2017)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版ストレングス・ファインダー2.0」日本経済新聞出版
ちなみに、最新版は、こちら。
ジム・クリフトン、ギャラップ(著)、古屋博子(訳)(2023)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版ストレングス・ファインダー2.0」日本経済新聞出版
いかがでしたか?
今回は、「ストレングス・ファインダー」で明らかになる34の資質のうち、「実行力」の領域(分野)に含まれる9の資質(才能のもと)についてお伝えしました。
あなたに当てはまる資質があったら、裏目に出ていないかチェックしつつ、「強み」に育ててくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。